

先日のスカウトメールに関する戦略ノウハウ記事の反響が大きかったのですが、「とはいえ、どんなサービスを使えばいいの?」という声も多かったです。実は人材紹介会社向けの求職者集客サービスは、各社共にweb上に情報を公開していないため、検索してもまったく情報が出てきません。
そこで、今回は、そのようなご要望にお答えし、エージェント向けの求職者集客サービスをまとめてみました。求職者集客サービスの選定されている方々の参考になりますと幸いです。
若手の会員集めに強みを持っている株式会社マイナビが運営する、人材紹介会社向けのスカウトサービスです。
若手営業職に強みを持ったエージェント向けデータベースです。転職サイトとエージェント向けのデータベースを切り分けて集客しているサービスは、現状マイナビエージェントサーチだけなので、エージェントに相談したいというニーズがある求職者に、確実にアプローチしたい事業者にはおすすめです。
リクナビNEXTを運営し人材業界で王者の貫禄を誇る株式会社リクルートが運営する、エージェント向けにリクナビNEXTのデータベースを解放したサービスです。
web上にはサービス紹介ページは存在せず、社数限定で提携エージェントにのみスカウトサービスを解放しています。
エージェントの利用社数の過度の増加による、スカウトメールの価値減少に対して利用者数の限定という形でリスクヘッジがされたサービスですが、利用するための審査条件も公開されておらず、利用するためのハードルは決して低くはないと言えるでしょう。先着順という要素もあるとは思いますが、他社エージェントといかに被らない領域をターゲットにしているのかという部分は重要視されそうです。
上記同様に、株式会社リクルートが運営している、ハイクラス/エグゼクティブに特化したスカウトサービスです。
こちらも厳選したエージェントのみとの記載がありますが、参画条件は記載されておりませんでしたので、ぜひエグゼクティブクラスで実績がある人材紹介会社は直接問い合わせてみてください。
エン転職の会員数を急増させているエンジャパン株式会社が運営するスカウトサービスです。こちらは利用社数制限はしていないので、利用料金さえ支払えば利用が可能です。(紹介会社向けのページが存在しないため、エン転職のリンク)
こちらもweb上に情報がないですが、大型プロモーションで会員数を伸ばしているエン転職のデータベースということもあり、利用エージェントも多い印象です。
エンエージェントサーチ同様に、エンジャパン株式会社が運営している、20代のハイレイヤー層に特化している転職サイトへのスカウトサービスです。(エージェント向けページがないため、AMBIリンク)
20代のハイキャリア層に特化したプロモーション施策を行っており、求職者の質は高いと言われています。
こちらは、転職サイトDODAを運営するパーソルキャリア株式会社が、DODAのデータベースを人材紹介会社向けに解放しているスカウトサービスです。
エージェント向けのスカウトサービスの先駆者と言われているビズリーチ、株式会社ビズリーチが運営しています。エグゼクティブの会員が多く、この領域では圧倒的な会員シェアを誇っているデータベースです。
エグゼクティブをターゲットした人材紹介を運営する場合は、利用必須のスカウトサービスといえそうです。
上記同様、ビズリーチが運営している若手20代に特化した転職サイトへのスカウトサービスです。
キャリアトレックの特徴は、求人を登録しておけば、自動的にスカウトメールを配信できる点です。求人が豊富なエージェントは工数をかけずに、求職者の母集団形成が可能です。
グローバル人材に特化した転職サイト「キャリアクロス」を運営する株式会社シー・シー・コンサルティングが人材紹介会社向けにデータベースを解放しています。
海外案件を多く保有する人材紹介会社であれば、求職者のマッチ度は高いといえるでしょう。
そのほかにも、特化型の転職サイトが、人材紹介会社向けにデータベースへのスカウトメールを解放しているサイトがいくつかあります。ファッションアパレル業界に特化している「ファッションHR」や、外国人人材に特化している「ダイジョブ.com」などがあります。
株式会社日経HRという日本経済新聞社の子会社が運営する、人材紹介会社向けの求人掲載サービスです。
こちらはスカウトサービスと違い、スカウトメールを送信する工数がないので、求人を掲載するだけで、母集団形成をできる可能性があることが、大きなメリットといえそうです。
しかしスカウトメールと違い、求人の魅力だけで勝負する必要があり、大手求人や有名企業の魅力求人を保有していないと、応募はなかなか集まらないでしょう。
SBヒューマンキャピタルというソフトバンクの子会社が運営する、求人掲載型の求職者集客サービスです。こちらも日経キャリアネット同様、求人を掲載するだけで、求職者の応募を集めることができます。
記事執筆時(18年5月時点)に確認できた、最新サービスについても取り上げておきます。
ブレインラボが運営する、コンサルタントのコネクションを活かして、転職するという新しい形のサービス。18年5月にリリースしたばかりとのことで、まだ詳しい情報は掲載されていませんが、エージェント登録は可能とのことです。
キャラットが運営する日本初のAIキャリアコンサルティングサービス。こちらも18年5月からエージェント向けにデータベースを解放したばかりです。
AIが自動で求人をレコメンドするので、スカウトの工数が削減できるのが特徴とのことです。
こうやって並べてみると、本当に多くの求職者集客サービスが存在することがわかります。Web上に求職者の集客に関する情報が存在していないため、どのようなサービスがあるのか把握したいという皆様からのご意見をもとに、集客サービスのまとめ記事を作成に至りました。
しかし、こんなにたくさんあるサービスの中から、どのようにサービスを選べばいいのでしょうか。もっとも王道な流れとしては、求職者の属性データと集客ターゲットの親和性が高いサービスを選び、価格の比較をしていく流れでしょうか。なお、価格は、月額の利用料金10~20万円+入社時の成果課金額年収20-40%が、求職者集客サービスの相場と言われています。
このような集客サービスの利用以外にも、求職者を集客する方法はいくつかあります。ぜひ下記記事も参考にしてみてください。
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