ビズリーチとは?人材紹介会社が活用する際のメリット・デメリット – スカウトのコツ

ハイクラス層に特化したヘッドハンティング型転職サービス「ビズリーチ」。
実はビズリーチは求職者が仕事を探すだけでなく、人材紹介会社が求職者集客の手法として活用することもできます。
今回は主に人材紹介会社にとっての「ビズリーチ活用のメリット・デメリット」や利用の流れを解説します。
ビズリーチとは

ビズリーチはハイクラス層向けのヘッドハンティング型転職サービス。4600人以上のヘッドハンターや人事担当者がサービスに登録しており、求職者は直接ヘッドハンターから指名を受ける形で転職活動を進めることができます。
求人案件は企業の役員クラスなど、年収600万円以上の募集がメインです。
ビズリーチは「人材紹介会社」が求職者集客に使うこともできる
ビズリーチには多数のヘッドハンターが登録していることから分かる通り、同サービスは人材紹介会社の「求職者集客」の場でもあります。
ビズリーチ上での「求職者」と「求人者」のマッチングは、主にスカウトメールを介して行われます。そしてスカウトメールには以下の2パターンがあります。
・企業の人事担当者が直接送信するもの
・ヘッドハンターが送信するもの
基本的にはヘッドハンターは「プラチナスカウト」と「通常スカウト」を使い分けながら、求職者との面談を随時確約させ、スピーディーなマッチングを目指します。ビズリーチのスカウトメールの種類を表にまとめました。こちらも参考にしてください。
種類 | 概要 | 料金 |
プラチナスカウト(企業) | 企業との面談確約 | 無料プランでも閲覧、返信可能 |
プラチナスカウト(ヘッドハンター) | ヘッドハンターとの面談確約 | 無料プランでも閲覧、返信可能 |
通常スカウト(ヘッドハンター) | 面談確約無し | 有料プランのみ閲覧、返信可能 |
ビズリーチを人材紹介会社が活用する際のメリット・デメリット

ビズリーチを人材紹介会社が活用するメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
主なメリットは以下の通りです。
・ハイクラス層の求職者にスピーディーにアプローチすることができる
・採用決定人数に応じてヘッドハンタースコアが上昇し他社に対しての参入障壁が作れる
・離職率の低さが予想される
まずビズリーチに求職者が登録する際には、職務経歴書や年収をベースにした審査が行われます。審査基準は非公開ですが、現年収が「750万円以上か否か」で会員ランクが変わることも判明しています。一般的な転職サイトよりも、厳しい審査を経たハイクラス層にリーチできるサービスであることは間違いありません。
ビズリーチで活動するヘッドハンターは、採用決定人数に応じてビズリーチ内でのヘッドハンタースコアが上昇していきます。登録直後は低いランクからのスタートですが、採用数を伸ばすごとにスコアが上がります。スコアが上がるほどスカウトメールの返信率も高くなりやすく、同じように活動する他のヘッドハンターとの差別化ができます。
「離職率」は一般的な人材紹介のマッチングよりも低くなりやすいと予測されます。役員クラスの人材のヘッドハンティングも、ビズリーチではよく行われます。好待遇の現職を辞め転職する以上、現職以上の好待遇が用意される可能性が高く、求職者目線では「短期間での離職」の動機はあまりありません。
デメリット
デメリットは以下の3点です。
・スカウトメールを読んでもらえない可能性もある
・マッチング成立までのリードタイムが長くなりやすい
・マッチング成立時のビズリーチに支払う手数料が高額
ビズリーチには多くのヘッドハンターが登録しているため、自社が求職者に送ったスカウトメールが埋もれてしまうことも少なくありません。ビズリーチ登録直後はヘッドハンタースコアも低く、思うような成果をあげられないこともあるでしょう。
ハイクラス層のヘッドハンティングのため、求人者は「好待遇を用意する」代わりに採用基準を厳しく設定していることも多いです。ビズリーチ経由でヘッドハンティングを試みても、求人者が採用要件を高く設定している場合、マッチングがなかなか成立せずスカウトメールの料金がかさむこともあります。
最後に「ビズリーチへの手数料」。ビズリーチの成功報酬は、採用した人材の理論年収の15%です。人材紹介会社の手数料の目安は、マッチングした人材の理論年収の30%。つまりビズリーチ経由でヘッドハンティングする場合、マッチング成功時に報酬の半分を支払う必要があります。
マッチングする人材の年収ラインを高くキープしなくては、支払う手数料に見合う収益を上げられないリスクはあります。
【人材紹介会社向け】ビズリーチの利用の流れ
ビズリーチを利用したヘッドハンティングを開始したい人材紹介会社は、以下の手順で導入を行います。
1.ビズリーチの公式サイトから価格表をダウンロード
2.同価格表に含まれている「ご利用開始までの流れ」に沿って、ビズリーチの担当者に問い合わせ
3.ビズリーチと打ち合わせの上、契約を結ぶ
4.利用開始
【人材紹介会社向け】ビズリーチ「プラチナスカウト」利用の流れ
ビズリーチの利用開始後は、人材紹介会社の担当者は「プラチナスカウト」を使う機会が多いでしょう。
プラチナスカウトの使い方については、こちらの記事で費用も含め、詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
ビズリーチと併用可能なおすすめサービス
最後にヘッドハンティングなどを手掛ける人材紹介会社の担当者の方に向け、ビズリーチと併用可能なおすすめサービスを紹介します。
ビズリーチは人材紹介会社にとっては「ヘッドハンティングを前提とした求職者集客」サービスです。つまり紹介する求人案件は、別途自社で確保する必要があります。ビズリーチの手数料が発生する中で、別途「法人営業コスト」も発生するのは紹介会社にとっては大きな出費です。
そこで役立つのが「求人データベース」です。求人データベースとはクラウド上に公開されている求人案件に対して、求職者をマッチングすることで人材紹介ができるサービス。代表的なサービスはagent bankです。
agent bankに公開されている求人にビズリーチで集客した求職者をマッチングすることで、法人営業コストを限界まで押し下げた状態で人材紹介が可能です。
agent bankの導入事例はこちらを参考にしてください。
まとめ
人材紹介会社の担当者向けに「ビズリーチ」の使い方やスカウトのコツ、メリット&デメリットなどを紹介しました。
ビズリーチ経由の求職者集客の参考にしてください。
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