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コラム
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【2023最新】マッチングサービスを立ち上げたい!主要な事例と開発予算の見積もり目安

    Webサービスを開発したい個人・企業にとって有力な選択肢となり得るのが「マッチングサービス」。

    運営会社にとっては市場選定と課金方式次第で、非常に高い収益性が期待される分野。なおかつマッチングする事業者、個人にとっても有意義な出会いがもたらされる分野です。

    今回はマッチングサービスの主要な事例と主な構築方法、見積もり目安やビジネスアイデアなどを解説します。

    マッチングサービスとは

    マッチングサービスとは「仕事を求める個人」と「企業」など二者間を仲介するウェブサービスのことです。

    マッチングサービスの主な収益源

    マッチングサービスの主な収益源は以下の3通り。このほかにもサービスによっては独自のポイントやコインを販売する「EC」や「有料イベント」で収益化しているケースもあります。

    広告

    たとえば転職サイトでは「転職予備軍」のユーザーに外部の人材紹介会社から多くのスカウトメールが届きます。このスカウトメールは配信数に応じた広告料金が、人材紹介会社に課せられています。

    このようにマッチングサービスでは囲い込んでいるユーザー層によって、その層に自社サービスや商品をアピールしたい他社へと広告の販売が可能です。

    手数料(成果報酬)

    たとえば比較サイトでは、比較サイトを閲覧した企業担当者から各種申し込みや資料請求などがあった際、所定の成果報酬の支払いが発生するビジネスモデルを採用していることが多いです。

    同様に転職サービスでも、求人者(企業)が自社サービス経由で人材を採用した場合に所定の手数料を請求するケースが多いです。

    こうした成果報酬型のビジネスモデルは、マッチングサービス事業者にとっては「営業のしやすさ」が大きな利点。自社サービス経由で成果が発生しなければ支払いも無いため、多くの企業や個人にトライアル的に使ってもらうことがしやすいです。

    サブスクリプション

    月額利用料を中心としたビジネスモデルです。たとえば「ペアーズ」など恋愛系のマッチングアプリで、男性ユーザーに対して数千円程度の月額料金を求める形式が代表的です。

    マッチングサービスの主な構築方法

    マッチングサービスの主な構築方法は以下の3通りです。

    結論から言えばたとえば「エンジェル投資家から融資を集めるにあたってモックアップが欲しい」「ミニマムにまずはサービスを立ち上げたい」といった場合は、まずはWordPressで開発するのがお手軽でしょう。

    一方でサービス立ち上げ段階から広告経由で多くのユーザーを集める目途があり、中長期的なサービス運営を想定しているならばはじめの段階からフルスクラッチ開発を検討するのも手です。

    WordPress

    WordPressはPHPで開発されたCMS(コンテンツ管理システム)の一種。W3Techsの調べでは全世界のウェブサイトの43%はWordPressで開発されており、CMSに限るとシェアは6割を超えます。

    オープンソースで開発されていることも特徴であり、多くのプラグインが無料で提供もされています。たとえば「Ultimate Member」というプラグインを使うと、WordPressサイトに細かなメンバー機能を実装可能。会員制サイト作成に便利。

    簡単なマッチングサービスのモックアップであればWordPressで作るのが手っ取り早く、安価に済むでしょう。

    パッケージ開発 | Mallentoなど

    企業が提供するマッチングサービスの開発パッケージを使って、月額制、もしくは買い切りでサイト構築するという手もあります。

    代表的なパッケージには「Mallento」が挙げられます。Mallentoは主にCtoCのフリマサイトの構築などに使われるパッケージですが、たとえば「家事代行のマッチング」「建築資材のマッチング」などのサービス開発にも転用可能。

    ・Mallento

    Mallentoを利用する場合、ミニマムの初期費用で40万円~の価格帯でマッチングサービスを開発可能。一方でパッケージ開発の場合、「パッケージのサポートが終了した場合のサイト運用」「パッケージに無い機能の開発が必要になった際の対応」などに難がある点に要注意です。

    フルスクラッチ開発

    フルスクラッチ開発とは、必要な機能や提供したいサービスに応じてゼロからアプリケーション開発を行うもの。よく使用されるWebフレームワークには、Ruby on RailsやLaravelといったものが挙げられます。

    実装の自由度が高く、他社が提供するパッケージを利用する必要も無い点が利点。一方で開発コストが高くなりやすい点や、コーディング規約などドキュメント管理を明確に行わないと、アプリの裏側の実装がブラックボックス化しやすい点に難があります。

    マッチングサービスのモックアップの見積もり目安 | 数十万円~

    多くの場合、マッチングサービスの立ち上げ段階で必要となるのは「モックアップ」でしょう。前述の通り、モックアップであればWordPressのテーマ+プラグインの組み合わせ及び部分的なカスタマイズによって必要最低限の機能は実装できることが多いです。

    オープンソースで利用できることもあり、見積もりも安価。実装難易度が過剰に高いサービスでなければ、フリーランスエンジニアに実装を依頼した場合、数十万円前後である程度まとまったアウトプットを得られるでしょう。

    注意点 | フルスクラッチへの段階的な移行も要検討

    注意点としては、上記の見積もりはあくまで「モックアップ」であることが挙げられます。

    サービスに高度なセキュリティが求められる場合や、複雑なカスタマイズが必要な場合、少なくとも「モックアップをそのまま転用してサービスインすること」は現実的ではありません。

    たとえばWordPressの場合、大規模マッチングサービスを運営するには大掛かりなカスタマイズが必要となることが多いでしょう。一方でWordPressに複雑なカスタマイズを加えることは、WordPress及び対応しているPHPバージョンのアップデートも難しくなることを意味します。

    たとえば採用しているWordPress及びPHPに脆弱性があった場合にも、対応が複雑化してしまうリスクがあります。つまりWordPressは必ずしも「汎用性が高く」「拡張性が高い」CMSというわけではありません。

    特に大規模なマッチングサービスの開発を予定している場合は、技術選定は慎重に行いましょう。ミニマムにサービスインした場合も、折を見てフルスクラッチに徐々に移行していくことも検討の価値があります。

    マッチングサービス立ち上げに適するビジネスアイデアの例

    最後にマッチングサービス立ち上げに適するビジネスアイデアの例を、2つ紹介します。

    人材紹介

    1つ目は人材紹介です。人材紹介サービスの立ち上げのメリットは「手数料収入」にあります。正社員採用の場合、その人材の理論年収の30%が手数料の相場。年収500万円の人材のマッチングに成功したら、150万円近くの見込み売り上げが立ちます。

    人材紹介サービス立ち上げの際の注意点は、ポジショニング戦略。後発の小規模な人材紹介会社は、立ち上げ初月~数か月は売上自体が発生しないことも珍しくありません。求職者と求人獲得のコストがそれぞれ高く、かつ両者のマッチングが成立するまでのリードタイムも数か月かかること多いためです。

    また似たような職種の似たような求人が2件ある場合、後発の紹介会社にとっては「自社を他社より優先して使ってもらう理由」を確立するのは意外と大変なことです。

    「優先して使ってもらう」にはポジショニング戦略を突き詰めて、競合があまりいない領域での人材紹介を行うのが一案です。たとえば以下のような例が考えられます。

    ・海外企業でレイオフされた日本人、もしくは日系人材と日本企業のマッチング
    ・副業専門の人材紹介
    ・退職代行と人材紹介をセットにしたキャリア支援

    ビジネスマッチングアプリ

    2つ目はビジネスマッチングアプリです。恋愛系のイメージが強い「マッチングアプリ」ですが、たとえば「エンジェル投資家と起業家のマッチングアプリ」などビジネス分野に特化したマッチングアプリも近年は増えています。以下のような例が考えられるでしょう。

    ・中小企業診断士と中小企業経営者のビジネスマッチングアプリ
    ・税理士と中小企業経営者のビジネスマッチングアプリ
    ・大企業のアルムナイとスタートアップのビジネスマッチングアプリ

    まとめ

    今回は「マッチングサービス」を立ち上げたい方に向けて、マッチングサービスの様々な事例や収益モデルから「人材紹介」「ビジネスマッチングアプリ」など各種ビジネスアイデアを紹介しました。

    マッチングサービスは「市場選び」「ポジショニング戦略」と「課金方式」次第で高い収益性を発揮しやすい分野です。ぜひ事業計画の策定にお役立てください。

    ※当サイトに掲載されている記事や情報に関しては、正確性や確実性、安全性、効果や効能などを保証するものではございません。

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