キャリアアドバイザーとは?仕事内容や求職者に提供するサポートの内訳について解説
キャリアアドバイザーが求職者に提供するサポートの内訳や、ヒアリングすべき項目などを正確に理解しきれていない人材紹介会社の担当者の方は意外に多いのでは?
今回はキャリアアドバイザーの仕事内容からヒアリングすべき内容、また育成方法まで解説します。
キャリアアドバイザーとは?
一言で言えばキャリアアドバイザーは、転職希望者をサポートする仕事です。具体的には求人情報の提供、職務経歴書の書き方の指導、企業との面接セッティング、入社日や給与条件などの交渉、在籍企業の退職交渉アドバイスなどを行います。
キャリアアドバイザーとキャリアコンサルタントの違い
キャリアアドバイザーとキャリアコンサルタントの違いは、一言で言えば「資格の有無」です。
キャリアコンサルタントは国家資格であり、業務独占資格ではありませんが「名称独占資格」ではあります。そのため無資格の場合、キャリアアドバイザーと名乗ることはできますが「キャリアコンサルタント」とは名乗れません。
とはいえ、人材紹介業での就職支援に関して言えば「名称」が違うだけで両者の違いは大きくありません。
キャリアアドバイザーが求職者に提供するサポートの内訳
キャリアアドバイザーが求職者に提供するサポートの内訳は以下の通りです。
【1】自己分析のサポート(初回面談)
まずは自己分析のサポートです。多くの場合、初回面談で職務経歴書などをベースにしながら、ヒアリング、対話を通じて転職の動機や今後のキャリアパスなどを明確化していきます。
【2】具体的な職種や企業、求人の選定(面談2回目)
初回面談の内容を踏まえ、2回目以降の面談では具体的な職種や企業、求人の選定や、求人紹介を踏まえたうえで「応募意思の確認」をすることが多いです。
特に未経験層などの場合、求人を具体的に紹介しても「どのようなポジションでどんな仕事をするのか」のイメージが付いていないことなども多いため、オンライン面談などで詳細な説明をすることも多いです。
【3】面接対策(面談3回目以降~)
応募意思が固まり、応募をし、企業側との三者面談が決定したら「面接対策」を行います。
キャリアアドバイザーを面接官に見立てて、面接の模擬練習を行ったり、履歴書や職務経歴書の添削やポートフォリオの作成サポートをします。面接対策の回数などは、その求職者によって様々です。
その他
このほかにもその業種や求職者の転職活動の状況に応じて、キャリアアドバイザーは様々なサポートをします。また近年は内定後に「内定後面談」を行うケースもあります。内定後面談の実施目的やヒアリングすべき内容などはこちらの記事で詳しく解説しています。
キャリアアドバイザーが求職者からヒアリングすべき項目
これまでの詳細なキャリア
まずはこれまでの詳細なキャリアをヒアリングしましょう。たとえばこれまでの転職回数やその都度の離職の理由などは重要項目の1つです。客観的に見て「大した理由ではない」のに転職回数が著しく多い場合、求人案件を紹介しても早期離職の可能性も高く、リスキーです。
また、これまでの役職やマネジメント、ディレクションなどの経験も尋ねましょう。年齢に応じた経験をしっかりつめていない場合も、やはり求人の紹介が難しくなりやすいです。
転職の動機
転職の動機もヒアリングしましょう。その人の専門性等にもよりますが、転職で「著しく年収が上がること」は意外と少なく、転職をしても年収水準が変わらなかったり、逆に減少してしまうケースもあるものです。
つまりその人にとって「なぜ転職をしたいのか」というのを、ヒアリングを通じて明確にしてあげる必要があります。
その人の強み・弱みや専門性
その人の強み・弱みや専門性も重要です。職務経歴書などには記載しきれていない内容でも、ヒアリングを通じて求人企業へのアピールポイントとなる内容があるかもしれません。
逆にこれらの内容が明確ではなく、ヒアリングの成果も微妙であれば実質的に紹介できる企業は「未経験者歓迎の企業」に絞られるでしょう。
希望年収
希望年収も重要です。求職者が考える年収水準と実際の求人には乖離があることも多いです。「これまでのキャリアや希望されている業種を踏まえると、大体これくらいの年収水準の求人であれば紹介できます」と目安をキャリアアドバイザー側からも伝え、乖離を埋めていく必要があります。
(あれば)本人が想定しているキャリアパス
本人が想定しているキャリアパスなどがあれば、それらのヒアリングもすると良いでしょう。本人が思い描くキャリアパスと、紹介できる求人が一致していれば転職活動へのモチベーションが高まり、内定辞退リスクも離職リスクも低くなるでしょう。
キャリアアドバイザーが活躍する主な場所とは
キャリアアドバイザーが活躍する主な場所は、やはり「人材紹介会社」です。人材紹介会社では比較的頻繁に数十人~数百名単位のキャリアアドバイザーの採用が進められることがあります。
採用目的などについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
キャリアアドバイザーの育成方法
キャリアアドバイザーは業務独占資格でも名称独占資格でもないため、キャリアコンサルタントの資格を保有しない人でも「キャリアアドバイザー」を名乗ることは可能です。
そのため「研修」を通じてまとまった人数の育成を行うのが、育成の質と量の両面でおすすめです。
人材紹介マガジンを運営するZキャリア プラットフォーム(旧agent bank)では、未経験から2か月で単月売上200万円の育成実績を持つ「キャリアアドバイザー短期育成プラン」を人材紹介会社の担当者向けに提供しております。2ヶ月でキャリアアドバイザーを即戦力人材に育成する目的のプログラムです。
・https://training.agent-bank.com/
まとめ
キャリアアドバイザーは「業務独占資格」でも「名称独占資格」でもない点が、似たような名称で知られる「キャリアコンサルタント」と比較して特徴的。
人材紹介会社にとっては、キャリアアドバイザーを確保することが転職サポートの質の高さに直結する上に採用や育成のしやすさの面からもおすすめです。
人材紹介会社では一度に数十人単位のキャリアアドバイザー採用を行うことも、まったく珍しくはありません。そうした採用を行う際には、ぜひ研修によるキャリアアドバイザー育成も視野に入れてみてください。
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