新人エージェントが網羅的な面談をするために必要なたった1つの考え方
新人エージェントの皆さま、そして新人エージェントをマネジメントされている上司の皆さま、下記の様なお悩みをお持ちではありませんか?
「面談終了後に聞き忘れが発覚し、次のアクションが不明確になってしまった」
「求職者のニーズを汲み取れたと勘違いしており、いつの間にか求職者が離脱している」
しかし、毎回の求職者面談に上司が同席するわけにもいきません。
では、どのように新人エージェントは面談の精度を上げていけば良いのでしょうか?本記事では、面談の精度を向上させるために重要なたった一つの考え方について、解説していきます。
面談の現在地を適切に把握する
新人の時に面談がうまく行かない理由として、面談における現在地を正確に把握できていないという問題が挙げられます。そもそも面談のゴールとして何を設定しているのかということを常に意識できていますか?またそのゴールを目指すために、面談の全体像をイメージし、現在はどの部分についてのヒアリングしており、その深さは何階層目に該当しているのかという現在地の把握を正確にできていますか?
ここの把握が正確にできていないことが、面談後に聞き忘れが発生してしまう根本の原因です。ヒアリングをしている時も、自身の経験エピソードを語っている時も、現状は全体像のどの位置に該当しており、ゴールに向かってどのように展開していこうとしているのかは、常に意識し続けなければいけません。
「ただの日常会話だけで終わってしまった」
「とある話が盛り上がってしまい、聞きたいことを聞けないまま面談が終わってしまった」
このような面談は、エージェントの怠慢であり、このような面談をしてしまった求職者は2度と帰って来ません。ではプロフェッショナルのキャリアコンサルタントとして、求職者に最低限の価値提供をするためには、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか。
求職者との面談はロールプレイングゲームである
本記事での答えは、たった一つです。それはロールプレイングゲームを意識して面談するということです。
ロールプレイングゲームで勝ち抜いていくためには、まず主人公の強さを知ることが必要です。つまり、求職者の現状について、深掘りした上での正しい理解が必要です。その現在地が把握できて初めて、これから目指していく方向性を決めることができます。
そして次のステップとして、どのような会社が適切なのかという部分を見つけていく部分です。そして求職者の現在地とゴールが定まった段階で、足りない部分を補足してあげます。その足りない部分の補足作業であり、主人公に武器を持たせてあげる作業が、自己分析であり、強みの正確な把握、そして面接で話すエピソードの選択です。
これを網羅的に行うために、常に頭の中でロールプレイングゲームをイメージすると、新人時代は抜け漏れなく、全体像の把握とヒアリングが容易になります。
なんのための全体像と現在値の把握か?
ではなんのために、抽象化して比喩を使ってでも、全体像と現在地を把握する必要があるのでしょうか。これは適切に深掘りをしていくためです。求職者は自身の評価を今までにいた会社の評価基準以外ですることが容易ではありません。つまり求職者の口から出てくる評価や強みは、転職マーケットと照らし合わせた上での強みとは限りません。
そこで、求職者が自身で知り得ない部分に対して、エージェントが介在する価値が出てきます。求職者の口から発せられる答えに対して、仮説をぶつけたり、時には自身のエピソードや他者のエピソードを用いて、思考の深掘りをしていきます。この作業は内定率にも大きく関わってくる部分であり、エージェントのキャリアコンサルティングのレベルや介在価値が大きく示される部分でもあります。
つまり、本質的な仕事に集中するためにも、全体像をイメージしやすく、エージェントの中で把握しておく必要があるのです。一部分を深掘りしすぎて、ゴール設定が終わらなかった、ネクストアクションが定まらなかった。こういった自体を防ぐために、常に頭の中で現在地を把握し続ける必要があるのです。
まとめ
新人エージェントの皆さま、そして上司の皆さま、いかがでしたでしょうか。
面談の完遂度を測る共通言語として、わかりやすいロールプレイングゲームという比喩表現をぜひ使ってみてください。全体像の把握と深掘り箇所の特定は、ご経験が長いエージェントの方であればあるほど、無意識に行なっていることであり、部下への伝達が難しい箇所だと思います。共通言語として何か指針となるものがあるだけでも、お互いの理解が進みやすいはずです。
少しでも参考になりましたら、ぜひシェアのほどよろしくお願いいたします。。
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