【人材紹介会社向け】スカウトメール経由の開封率・採用率・返信率ってどれくらい?
転職サイトの「スカウトメール」とは、人材紹介会社の求職者集客に良く用いられる手法の1つ。
所定のターゲティングなどを行った上で、転職サイトの登録者に対して「この求人に応募しませんか?」とオファーメールを送信。そのオファーを承諾して求人に応募し、マッチングが成立した場合には非常に費用対効果が良い「求職者集客」となります。
今回はスカウトメールの開封率や採用率について解説します。
【人材紹介会社向け】転職サイトの「スカウトメール」とは?
スカウトメールとは前述の通り「求職者集客に良く用いられる手法」の1つです。転職サイトの登録者を見込み顧客として、スカウトを送り、返信があった人の中からいくつかの段階を経てマッチングが成立します。
スカウトメールの開封率や最終的な採用率が低くなりやすい理由とは?
多くの場合、転職サイトの登録者に対するスカウトメール配信は有料です。つまり「開封率」や「最終的な採用率」が高いほど費用対効果が上がります。
一方でスカウトメールの開封率や採用率は、低迷しやすい数値でもあります。その理由には主に以下の4点が挙げられます。
ターゲティングが緩い一斉送信にはあまり意味がない
まずターゲティングが緩い一斉送信には、あまり意味がありません。ハイクラス層などの転職志望者には1日に100件のスカウトメールが届くとも言われています。その全てに転職志望者が目を通すわけではなく、メールは必然的に埋もれがちです。
「狙った層に熱意を込めてスカウトメールを送る」方が、確度の高い層を囲い込めます。よってターゲティングは非常に重要です。
アクティブではない転職志望者にスカウトメールが届いてしまっている
転職サイトには「なんとなく登録した層」もいるものです。そしてその人の持つスキルセットが「自社の求人」に適していると、そうした層にスカウトメールが届いてしまうことも。
この場合「転職が見込めない層」にスカウトメールが届いてしまうこと自体はしかたないものです。
一方で「アクティブな層」にもメールはきっと届いています。件名や書き方を工夫して「開封率が高くなることを狙いましょう。
スカウトメールの配信側が期待するスキルと実際のスキルに乖離がある
配信側が期待するスキルと、実際に転職志望者が持つスキルには往々にして乖離があります。転職サイトのプロフィールだけではその人のスキルは実際には判断できないことが多いためです。
後述しますが、スカウトメールで返信してくれた層に対する「面談率」は50%を目標にするのがおすすめです。この面談の設定の過程で、できるだけ相手のスキルをきちんと判断しましょう。
スカウトメールの主要なKPI
スカウトメールの主要なKPIは、以下の図表のように整理できます。
各項目の大まかな内容は以下の通りです。
配信数
スカウトメールの配信数です。後述しますが「返信率」は10%あれば良い方であり、なおかつ面談数はその返信数に対して50%ほどあればかなり高い方です。
その上で内定を出す数や内定承諾率を踏まえると、目安ですが「数千通のスカウトメールを送って、数人の内定承諾があれば良い方」だと言えます。
返信数(返信率)
配信したスカウトメールに対して、返信があった数です。前段階としての開封率が50%ほどあり、その上で返信が10%程度あれば高い方です。
面談数(面談率)
返信があった数に対して、実際の面談の設定数です。面談の回数は人材紹介会社によっても異なりますが、一般的には「キャリアアドバイザーとの面談」「紹介先企業との三者面談」と2回程度は最低でもセットすることが多いです。
面談率は50%ほどを目標とするのがおすすめです。
内定数(内定率)
面談数に対しての、実際の内定数です。この内定率は業種や実際に囲い込んでいる求職者、求人者の層によっても大きく異なるために一概には言えません。
面談率に対して著しく内定数が少ない場合は、まずは三者面談の品質を見直しましょう。
スカウトメールの開封率や返信率、採用率はどの程度を目標にすべき?
開封率・返信率
開封率はまずは50%ほどを目標にしましょう。たとえばメールのタイトルに「スカウト限定」「限定オファー」などと冠したり、エンジニア求人だとした場合に「CTOの名義でメールを配信し、その名義も件名に入れる」といった工夫をすると開封率は上がりやすいです。
返信率はまずは10%程度を目標にしましょう。求人によっては返信率は20%を越えることもあります。
面談率
面談率はまずは50%を目標にしましょう。たとえば1000通のスカウトメールを配信したら、10%の返信率で100名。100名中、50名との初回面談をセットすることを目指しましょう。
人材紹介会社のスカウトの場合、必然的に「面談の回数が多い」状態が生まれます。キャリアアドバイザーとも、紹介先企業とも面談をする必要があるためです。そのため複数回の面談をする中で、50名と初回面談をしてもそこからさらに脱落していく層が生まれます。
そうした「脱落」も視野に入れたうえで、スカウトメールの配信数そのものを調整する必要があるでしょう。
まとめ
人材紹介会社にとってスカウトメールの配信数は「母数」であり、この配信数に加えて開封率や返信率、面談率によって必然的に「紹介できる人数」も決まってくる最重要項目の1つです。
だからこそスカウトメール経由の採用率やそれに関連するKPIは常にチェックし、改善を試みましょう。
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