人材紹介会社の収益を拡大するメディア
  • facebookでシェア
  • この記事をツイート
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEでシェア
市場動向
市場動向

発想の転換でブルーオーシャンを狙う!サーチ型人材紹介とは

    人材紹介には大きく分けると2つの登録型とサーチ型というスキームがあります。本記事ではブルーオーシャンで戦える可能性がある「サーチ型」の人材紹介について解説しています。

    人材紹介には大きく分けると2つのスキームがあります。「登録型」と呼ばれるスキームと「サーチ型」と呼ばれるスキームです。大多数は「登録型」というスキームを採用しています。これは求職者に個人情報を登録してもらい、求職者に対してマッチする求人を紹介する方法です。

    しかし、昨今では人材紹介事業者の増加ペースが年々上がっており、登録型の人材紹介における求職者集客の競争率の激化は留まることを知りません。皆様の中にも、スカウトメールの返信率や面談設定率がどんどん低下してきたというお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

    そこで、今回は、発想の転換とも言える「サーチ型」の人材紹介について解説していきます。

     

    サーチ型人材紹介とは

    サーチ型人材紹介

    求人企業から依頼を受けた求人案件に対して、人材を探していく手法が「サーチ型」人材紹介です。一般的にはヘッドハンティングとも言われています。転職を希望していない方も含めてのアプローチになるため、推薦に繋がる割合は登録型に比べて減少します。

    そのため、基本的には報酬単価が大きくなる管理職などのエグゼクティブ層をターゲットに事業運営をしている人材紹介会社が多いです。また中にはリテーナーフィーと呼ばれる、定額顧問料を受け取る方式をとっている事業者もいます。これはサーチ期間に応じて無条件で企業から費用をもらう形です。それだけ採用が困難な層の依頼が多く、外部リクルーターのような立ち位置で最適な人材をスカウトしていきます。

     

    ブルーオーシャンと言える理由

    サーチ型人材紹介ブルーオーシャン

    サーチ型人材紹介は、登録型に比べて、ブルーオーシャンのマーケットで戦える可能性があります。登録型の人材紹介では、数少ない積極的な求職者の奪い合いが行われています。転職顕在層と呼ばれる層は約400万人と言われており、この400万人を約3万社(従業員数はもっと多い)の紹介事業者が奪い合っています。小さな池でたくさんの釣り人が釣りをしているイメージです。

    しかし、サーチ型は今は転職活動をしていないが転職をする可能性のある層にもリーチができます。これは転職潜在層を呼ばれ、同じく400万人程度いると言われています。この転職潜在層にアプローチしている紹介事業者は決して多くありません。先ほどの釣り人がたくさんいる小さな池を横目に、近くの大海原で1人で釣りができる可能性があるということです。

     

    どうやってやっているのか?

    サーチ型人材紹介 方法

    求職者にアプローチする方法は様々です。
    会社に直接電話でスカウトする事業者もいれば、LinkedinFacebookなどのビジネスSNSでスカウトメールを送っている事業者もいます。Linkedinは世界最大のビジネスSNSですが、利用している事業者はまだまだ少なく、これからの日本市場での成長も期待できるため、今のうちに利用しておくことが今後の資産となる可能性は多いにあります。

    まずは要件に合う人材を見つけることが必要ですので、リサーチのためのデータベース、もしくは人脈を持っていることが必要になります。

     

    なぜサーチ型の人材紹介会社は少ないのか?

    サーチ型人材紹介 少ない

    最後にデメリットの部分です。登録型に比べて売上をあげる難易度が高いことが上げられるでしょう。まず転職活動をしていない潜在層に対して「転職する」という意思決定をしてもらうことが必要になります。また、求人案件に相応しい求職者を探すというリサーチ業務も必要になるため、数多くの求職者を対応することが難しくなります。つまり、その分売上単価が高い、年収の高いハイクラス層と対峙することが必要です。

    ハイクラス層から信頼されるだけの業界知識人間力がなければ、決して潜在層を顕在化し、求人案件に推薦することはできません。ここのハードルをクリアできる人材を抱える事業者のみが、高単価、そしてブルーオーシャンの市場で戦えると言えるかもしません。

     

    まとめ

    現在は登録型の人材紹介を運営している事業者の中でも、自身のコンサルティング能力に自信がある人は、サーチ型にチャレンジしてみても良いかもしれません。ハイレイヤー以外にも採用ニーズが強いが、転職市場に現れないエンジニアなどの領域も、サーチ型に適している領域といえます。

    新しい領域にチャレンジするときは、できるだけリソースをかけずに、仮説検証を進めたいところです。サーチ型の求人を獲得して、初めてみたものの上手くいかなかった場合に、無駄な時間と使えない求人だけが負債として残ってしまうからです。

     

    ※当サイトに掲載されている記事や情報に関しては、正確性や確実性、安全性、効果や効能などを保証するものではございません。

    今すぐメルマガを登録する

    編集部では、人材紹介に関する様々な情報を無料で提供しています。お気軽にご登録ください!

    市場動向
    市場動向
    「人材育成・能力開発」などの研修業界・研修事業のビジネスモデルと市場規模と将来性について解説
    近年は「人材育成」「能力開発」を手掛ける、法人研修に強みを持つ企業が人材紹介に進出するケースが増えています。そこで今回は「人材育成・能力開発」業界の企業研修・ビジネスモデルと将来性、マネタイズのポイントを改めて解説します。
    市場動向
    「人材育成・能力開発」などの研修業界・研修事業のビジネスモデルと市場規模と将来性について解説
    近年は「人材育成」「能力開発」を手掛ける、法人研修に強みを持つ企業が人材紹介に進出するケースが増えています。そこで今回は「人材育成・能力開発」業界の企業研修・ビジネスモデルと将来性、マネタイズのポイントを改めて解説します。
    市場動向
    人材業界の転職市場規模・業界地図とコロナ以後の動向
    人材業界の市場規模、業界地図やコロナ以後の動向を解説します。人材業界の市場規模は7兆128億円、ただし2020年度はコロナ渦の影響で転職市場を含む全体の市場縮小が予測されます。今回紹介したデータを転職市場の分析やコロナ以後の動向の予測にお役立てください。
    市場動向
    人材業界の転職市場規模・業界地図とコロナ以後の動向
    人材業界の市場規模、業界地図やコロナ以後の動向を解説します。人材業界の市場規模は7兆128億円、ただし2020年度はコロナ渦の影響で転職市場を含む全体の市場縮小が予測されます。今回紹介したデータを転職市場の分析やコロナ以後の動向の予測にお役立てください。
    市場動向
    人材紹介業の歴史まとめ – 「これまで」と「これから」や技術革新の可能性
    市場動向
    人材紹介業の歴史まとめ – 「これまで」と「これから」や技術革新の可能性
    市場動向
    人材紹介業/人材業界で上場している代表的な企業一覧【15選】
    市場動向
    人材紹介業/人材業界で上場している代表的な企業一覧【15選】
    市場動向
    ベトナム人をターゲットとした人材紹介の動向・市場環境・起業の方法まとめ
    市場動向
    ベトナム人をターゲットとした人材紹介の動向・市場環境・起業の方法まとめ
    市場動向
    【2021年6月最新】有効求人倍率は1.13倍 – 完全失業率も改善
    市場動向
    【2021年6月最新】有効求人倍率は1.13倍 – 完全失業率も改善
    市場動向
    【2021年5月最新】有効求人倍率は前月比から横ばいも回復傾向顕著な地域も増加
    市場動向
    【2021年5月最新】有効求人倍率は前月比から横ばいも回復傾向顕著な地域も増加
    市場動向
    儲かる業界と儲からない業界の違いは?伸びる業種の見分け方・ビジネスモデルの分析手法
    儲かる業界(業種)と儲からない業界(業種)の違いや、これから伸びる業種の見分け方やビジネスモデルの分析手法について紹介します。 記事の後半では、儲かる業界(業種)の具体例や、起業・事業立ち上げの際の注意点も解説します。
    市場動向
    儲かる業界と儲からない業界の違いは?伸びる業種の見分け方・ビジネスモデルの分析手法
    儲かる業界(業種)と儲からない業界(業種)の違いや、これから伸びる業種の見分け方やビジネスモデルの分析手法について紹介します。 記事の後半では、儲かる業界(業種)の具体例や、起業・事業立ち上げの際の注意点も解説します。
    市場動向
    【2021年4月最新】有効求人倍率は前月比わずかに下降も新規求人数は回復傾向
    2021年4月の有効求人倍率は、前の月をわずかに下回るもほぼ横ばいの水準が継続。一方で企業の新規求人が緊急事態宣言が初めて発令された2020年4月と比較して15%増加するなど、各社の採用意欲が徐々に回復し始めてもいます。 今回は、2021年4月の最新数値を1つ1つ紐解いていきます。
    市場動向
    【2021年4月最新】有効求人倍率は前月比わずかに下降も新規求人数は回復傾向
    2021年4月の有効求人倍率は、前の月をわずかに下回るもほぼ横ばいの水準が継続。一方で企業の新規求人が緊急事態宣言が初めて発令された2020年4月と比較して15%増加するなど、各社の採用意欲が徐々に回復し始めてもいます。 今回は、2021年4月の最新数値を1つ1つ紐解いていきます。
    市場動向
    【21年3月および令和2年度最新】令和2年度有効求人倍率は46年ぶり下落幅。3月有効求人倍率は横ばい
    2021年3月の有効求人倍率は横ばいながらもかすかな改善傾向があります。 一方で、令和2年度平均の有効求人倍率は前年度比0.45ポイント低下の1.10と1974年度以来の下落幅。改めて新型コロナのによる、経済へのダメージの大きさが浮き彫りになった形です。2021年3月及び令和2年度平均の有効求人倍率を読み解きます。
    市場動向
    【21年3月および令和2年度最新】令和2年度有効求人倍率は46年ぶり下落幅。3月有効求人倍率は横ばい
    2021年3月の有効求人倍率は横ばいながらもかすかな改善傾向があります。 一方で、令和2年度平均の有効求人倍率は前年度比0.45ポイント低下の1.10と1974年度以来の下落幅。改めて新型コロナのによる、経済へのダメージの大きさが浮き彫りになった形です。2021年3月及び令和2年度平均の有効求人倍率を読み解きます。