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事業戦略
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パチンコホールの人手不足は何故起こる?採用/求人動向と業界の先行き

    コロナ禍でここ数年は市場規模の減少が続いているものの、日本のレジャーやゲームといった「余暇市場」の市場規模はおおむね50兆円を超えます。

    このうち、およそ3分の1を占めるのが「パチンコ・パチスロ業界」です。パチンコ/パチスロ業界は2020年には約14兆円の売上、コロナ以前は20兆円規模の売上高を誇る巨大産業。

    ちなみに矢野経済研究所の調べでは、2020年のIT業界の市場規模は12兆9000億円です。

    パチンコはコロナ以前の時点では「IT業界のおよそ1.6倍の市場規模」を誇る、巨大マーケットと言えるでしょう。しかしパチンコ業界は、慢性的な人手不足の業種でもあります。今回はパチンコ業界の人手不足の原因と、業界の先行きを解説します。

    パチンコ業界の市場規模

    パチンコ業界の市場規模は、コロナ禍の影響で上下していますが「おおよそ20兆円」です。

    もっとも90年代には、パチンコ業界は「30兆円産業」でした。パチンコ業界は1995年にピークを向かえ30兆920億円、店舗数18,244店を記録しています。

    一方で翌年頃から、パチンコ依存等が社会問題化。パチンコの機種性能の見直しや、営業自粛、閉店などが続いたことで市場規模は徐々にシュリンク。

    2006年のパチンコ4号機撤去が市場規模の縮小に拍車をかけたこともあり、昨今のパチンコ業界は「およそ20兆円」規模に落ち着いています。

    パチンコ業界の人手不足は何故起こる?採用/求人の動向

    「30兆円産業」ではないとはいえ、20兆円の市場規模はIT業界のおおよそ1.6倍。ちなみに参考までにご紹介すると、マカオのカジノの市場規模は2017年時点で3兆7,030億円。日本のパチンコ業界は、海外のカジノを上回る規模があると言えます。

    しかし、パチンコ業界は同時に「慢性的な人手不足」を抱えてもいます。結論から言えば「地方の大型店のスタッフ不足」と「開発職に求められる技術力の高さ」が要因。圧倒的な市場規模がありながら、業界が人手不足に陥りがちな理由をいくつか紹介します。

    ホールスタッフ/カウンタースタッフの場合 | ドル箱の上げ下げなど体力面/精神面

    パチンコは20兆円規模の産業のため、店舗は「大都市に集中している」わけではなく、全国各地に大量出店しています。つまり少子高齢化が進む地方都市などにも、大型店が出店されています。

    パチンコのホールスタッフやカウンタースタッフの仕事内容は「接客」に相当します。来店した客の対応からドリンクの提供、ドル箱の上げ下げなど仕事内容は多岐に渡り、体力面で比較的ハードな仕事です。

    地方の場合、少子高齢化の影響で「若者の採用が難しい」面もあり、ハローワークなどを経由して40代~50代が採用されることもあります。しかし40代~50代には体力面で厳しい仕事ということもあり、離職率が高止まりしやすい要因になっています。

    開発職の場合 | 組み込み開発や確率計算、シミュレーションなど求められる技術力の高さ

    開発職の場合は「求められる技術力の高さ」が一因です。パチンコ機の開発は自動車や家電、工作機械と同様の「組み込み開発」に該当しますが、使用されるプログラミング言語は「C」「C++」が主流。加えて、製品ハードウェアの仕様書や設計書を読み解くハード知識も重要です。

    近年人気の、未経験者を対象としたプログラミングスクールで学ぶ言語の主流は「Ruby」「Java」「PHP」など。またハード知識はほぼ学びません。

    つまり「需要」に対して「供給」が足りない状況のため、人手不足に陥りやすいです。「エンジニア不足」はパチンコ業界に限らず、IT業界全体も含めた中長期トレンドのため、人材紹介会社の参入余地が大きいでしょう。

    外国人雇用のハードルの高さも1つの要因

    パチンコ業界特有の、人手不足の要因として「外国人雇用のハードルが非常に高い」ことも挙げられます。

    パチンコ業界は麻雀店、ゲームセンター、キャバクラと同様の「風俗営業」に相当します。これらの風俗営業店では、外国人の就労ビザによる労働が規制されています。

    採用対象の外国人が「永住者」等の場合は、就労が可能ですが、他業種と比較して外国人雇用のハードルが非常に高いことは間違いありません。
    就労ビザに関する法律の見直しが進まない限りは、パチンコ業界の人手不足の解消は業界の自助努力に加えて、人材ビジネス事業者の工夫によって解消されていく必要があります。

    パチンコ業界に特化した転職エージェントも登場

    「20兆円産業の市場規模」「就労ビザの規制」といった点に着目し、近年はパチンコ/パチスロ業界に特化した転職エージェントも増加傾向にあります。

    代表的なエージェントには「パチ・エージェント」が挙げられます。同社ではパチンコ業界の企画職やプログラマー職、営業職などの求人を扱っています。

    「ゲーム制作→遊技機開発会社」「未経験→遊技機開発会社」「パチンコホール→遊技機開発会社」といった形で、実務未経験者やパチンコホールスタッフの転職を手掛けていることが大きな特長。

    転職エージェントが介在することで、パチンコ業界の人手不足を解消できている一例と言えるでしょう。

    【人材紹介会社の担当者向け】パチンコ業界の将来性

    最後に人材紹介会社の担当者向けに、パチンコ業界の将来性を解説します。

    まず人材ビジネスという視点で見た時に、パチンコ業界の特筆すべき点は3つです。

    ・20兆円の産業規模
    ・地方求人を大量に取扱いできる可能性がある
    ・就労ビザの規制

    1995年以来、緩やかに市場規模縮小が続いているとは言え「IT業界の1.6倍」の規模は圧倒的なものです。より細かく見れば、たとえば国内のスマホゲームの市場規模は2021年に1兆円を超えたばかり。「スマホゲームの20倍の市場規模」があることから、パチンコ/パチスロ業界の採用ニーズがすぐに落ち込むことは考えづらいです。

    パチンコホールの大型店が地方に多いことも1つのポイント。転職エージェントで取り扱う案件は、都内や大阪、名古屋等に偏りがちです。「パチンコホールの正社員求人」などを地方も対象に取扱いできれば、他社との差別化要素になり得ます。

    就労ビザの規制は、パチンコ/パチスロ業界の人材ビジネス面から見た時の特色にもなり得ます。他業界では転職が厳しい年代の人材でも、自己PRを磨き上げたり、必要に応じて研修を施すことでマッチングしやすい可能性があります。

    「転職エージェント」の参入余地は大きい?

    前述の3つの要因から、転職エージェントの参入余地は「大きい」と考えられます。

    ・「遊技機の開発職(エンジニア)」をメインターゲットとするのか「ホールスタッフ」をメインターゲットとするのか。

    ・パチンコ/パチスロ業界の求人者/求職者を、どのような手法で大量に集めるか

    といった検討すべき点はもちろんありますが、市場としては「非常に面白い」と言えるでしょう。

    「特化型エージェント」の立ち上げを検討している方は、一度は市場研究をしてみる甲斐があるマーケットです。

    まとめ

    パチンコ業界の人手不足の要因や、市場規模、将来性、転職エージェントの参入余地を解説しました。
    人材紹介マガジンを運営する「agent bank」は、中小の人材紹介会社の売上改善の相談や各種ソリューションの提供、また人材紹介業の免許取得サポートを行っています。人材紹介業への参入を検討中の方や、売上改善を行いたい方はお気軽にご連絡ください。

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