

リファラル採用やダイレクトリクルーティングなど企業の人事担当者にとって採用手法は多様化。また求人検索エンジンの運用型広告など、求人の広告手法も多様化。人材紹介会社にとっては、他の企業に埋もれることなく集客を行うのは簡単ではありません。
そこで今回は人材紹介会社の担当者の方に向け、集客に効く広告の種類と運用方法を解説します。
1999年と2016年に職業安定法が改正されたことで、新規参入や事業展開が容易になった「人材紹介業」は国内の市場規模が拡大。従来の「求人情報誌」や「求人サイト」経由の応募の品質に満足しない、即戦力を求める企業の採用ニーズに応える形で市場が急拡大しました。
一方で近年は「求人広告」の手法自体が多様化し、たとえば「動画広告」や「インフルエンサー広告」など新しい手法が登場。人材紹介会社自体の広告手法を改めて見直す必要性も増しています。
求人広告は主にWeb媒体や紙媒体に出稿されます。多数の求職者の目に触れることで応募を増やし、採用候補者を増やす役割を持ちます。
採用会議の公式noteによると企業の求人広告の年間の出稿件数は545万件、求人広告を使用しての転職者数は214万人。そして求人広告経由での転職者数は意外にもこの割合は2019年をピークに、徐々に減少しています 。
原因には「採用型課金」「運用型課金」という料金体系への移行や、「求人検索エンジン」「ダイレクトリクルーティング」という新たな採用手法へのシフトなどが挙げられます。こうした新たな採用手法は人材業界にとどまらず、企業の人事担当者などにも大きく広まりつつあります。
人材紹介の役割は「求人者(企業)」と「個人(求職者)」をマッチングし、採用・入社につなげるもの。
人材紹介会社にとって、最も重要な工程の1つが「求職者集め」です。そのため人材紹介会社には、スカウティングやWeb広告の活用に積極的な企業が多いです。一方でこれらのノウハウが事業会社の人事にも広がってきているため、より「集客に効く広告の種類」が求められるようにもなりつつあります。
「Web広告」はインターネット上で配信される広告。人材紹介会社の集客には、「リスティング広告」と「ディスプレイ広告」が効果的です。
・リスティング広告:検索エンジンでキーワードを検索した際に表示される広告。求職ニーズの高いユーザーにアプローチでき、出稿費用はクリックされた回数分だけなのでコストパフォーマンスが高い
・ディスプレイ広告:ウェブサイトやSNSなどに表示される画像や動画などの視覚的な広告。セグメントを詳細に設定し、ピンポイントでターゲティングができるほか、ブランディング効果も期待できる
リスティング広告の主なプラットフォームにはGoogleやYahoo!のほか、求人検索エンジン「Indeed」「求人ボックス」が挙げられます。
ディスプレイ広告のプラットフォームの例にはGoogleが手掛けるGDN(Google Display Network)が挙げられます。
Web広告のメリットは、成果が確認しやすく、改善につなげられることです。多くの人へ向けて自社の求人情報を知ってもらえることもメリット。
オウンドメディアは自社ウェブサイトやブログなどを指す言葉。ターゲットにダイレクトに自社の発信する情報を届けられる手段となるため、広告出稿と併用すると効果的。エージェントとしての自社魅力や価値観を発信できる資産です。
スカウティングは欲しい人材に直接アプローチできる手法。潜在層やプロ人材にスカウトメールや電話などでオファーを送り、関心を引くことを狙います。採用効率や採用力を高めるために必要な手法です。
主なスカウティングの手法とプラットフォームには、ビズリーチのプラチナスカウトが挙げられます。
求人検索エンジンは、インターネット上の求人情報を自動的に巡回し、一括して検索できるサービス。Indeedや求人ボックスなどが有名 。
求人検索エンジンを利用することで、自動的に多くの求職者にリーチ可能。より能動的にリーチ数を増やしたい場合は、求人検索エンジン向けの運用型広告を使うこともできます。
人材紹介会社が広告運用を始める場合、広告の出稿目的があいまいなままに施策を推し進めてしまう場合があります。注意点は以下の通りです。
求職者集客に向く求人サイトや求人検索エンジンの広告枠は、基本的に高価です。「人材派遣会社」「一般企業」「人材紹介会社」のいずれにとっても広告枠として魅力的であることが大きな理由です。
逆に言えば広告を目にする求職者(個人)にとっては、転職エージェントや派遣会社の選択肢は豊富。広告枠を確保できてもサービスが魅力的でなければ、コンバージョンは得られないでしょう。まずは自社の強みを整理しましょう。
広告出稿量とコストは常に管理し、効果検証を行いましょう。たとえば「Indeed」と「求人ボックス」の両方に広告を出稿する場合、そのコストをどちらか一方にだけ集中的に投下すればより求職者を獲得できる可能性もあるでしょう。
プラットフォームごとに獲得できた面談数や最終的なマッチング成立数を定量的にウォッチしていきましょう。
広告以外にも、求職者を獲得する方法はあります。ここでは「SNS運用」「利用者による紹介や口コミ」という2つの方法について紹介します。
TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを活用して、求職者と直接コミュニケーションを取り、最終的に求人者(企業)とのマッチング成立を目指す手法です。SNS運用のメリットは、ターゲット層に合わせた情報発信ができることや、ブランディング効果が高いこと。フォロワーとの関係性を築く工数は大きいものの、広告が不要な分、コストは安いです。
過去に自社サービスを利用した人から、知人らにその評判や感想を伝えてもらい「利用者による紹介や口コミ」経由での応募を獲得することを目指す手法です。利用者による紹介や口コミを促すため、インセンティブ制度を設けると良いでしょう。1名当たりの紹介につき1万円~数万円といった報酬を設けるのがおすすめです。
この記事では、人材紹介会社向けの集客に効果的な広告の種類と運用方法を紹介しました。求人検索エンジンやSNS運用など、自社に合った広告手法を選んで、より多くの求職者にアプローチしましょう。
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