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人材派遣
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人材派遣の求職者集客のコツは?求人広告の基礎知識から大手との差別化戦略まで

    求人広告経由で派遣社員募集を行う際、「なかなか応募が来ない」「CPA(顧客獲得単価)が高止まりしている」と悩む担当者の方は多いのでは。

    そこで今回は、求職者集客に役立つ求人広告やオウンドメディアの活用法を紹介します。クリック課金型広告や自社メディアの特徴やメリット、運用方法などを解説します。

    派遣会社の現状について | 派遣の市場規模と市場動向

    人材業界の市場規模は7兆128億円で、その9割以上が人材派遣業の売上高。派遣業が市場を牽引している状況であることが事実です。しかし、派遣会社の利益率はわずか1.2%程度です。

    引用元:一般社団法人 日本人材派遣業界

    つまり、派遣業界は大企業でなければ事業の継続が難しい状況があり、人材業界はある種の寡占産業と言えます。小規模~中規模の派遣会社にとっては、限られた予算の中で、大手との明確な差別化戦略を検討する必要があるフェーズです。

    派遣の仕事を選ぶ求職者の特徴や動向

    リクルートが行った調査によると、派遣社員の約6割は女性で、年齢層は30代が最も多く、次いで40代。また派遣社員の約8割は正社員経験者。派遣社員に転身した理由に「自分に合った働き方をしたい」「スキルアップやキャリアチェンジを目指す」などといった項目が挙げられます。

    つまり派遣の仕事を選ぶ求職者には、働き方の自由度を求める層が多いと言えます。

    資金繰り悪化による悪循環

    一方、近年は「フリーランス(個人事業主)」も働き方として人気が高まっています。パート、アルバイトでもなくフリーランスでもなく「派遣社員」を選ぶべき理由は何か、自由度を求める層に改めて打ち出す必要はあるでしょう。

    求人広告の活用方法と基礎知識

    人材派遣の求職者集客には、基本的に求人広告が用いられます。求人広告には主に以下のような種類があります。

    ・求人情報サイト:リクナビ派遣やタウンワークなど
    ・求人検索エンジン:Indeedなど
    ・自社の採用サイトやオウンドメディア
    ・SNS広告:ビジネスSNSのスカウトメールや広告など

    求人情報サイトや求人検索エンジンなどのクリック課金型広告は、CPAを算出しやすく即効性があります。一方で自社の採用サイトやオウンドメディアは、長期的なブランディングに有効。応募者への信頼感や関心度を高めることができ、集客力を高めることが可能です。
    求職者集客の手法についてはこちらの記事でより詳しく解説しています。

    有料の求人広告の課金形式の基礎知識

    有料の求人広告には「クリック課金型」「掲載課金型」「成果報酬型」などがありますが、近年主流になりつつあるのは「クリック課金型」です。クリック課金の場合、クリック回数に対する実際の応募率と、1クリックあたりの広告費を確認することでCPA(顧客獲得単価)を算出できます。

    まずはできるだけCPAを安く保ちつつ、広告経由で申し込みを獲得。事業が軌道に乗ったタイミングでオウンドメディアの運用もスタートし、段階的に「オウンドメディア経由での顧客獲得」にシフト。広告への依存度を押し下げていくといいでしょう。

    他の大手派遣企業との差別化戦略

    派遣会社が求職者集客を行う際、必要となるのが「他の大手派遣企業との差別化戦略」です。考えられる施策の例を3つほど紹介します。

    ニッチ領域や特定の職種に特化したサービスとして自社をアピールする

    「この派遣会社の求人に応募してみたい」という高い関心度の層を獲得するには、ユーザーに自社の派遣サービスをよく理解してもらうことが必要です。

    そのための一案が「オウンドメディアの運用」。自社が得意とするニッチ領域や特定職種をテーマにしたオウンドメディアを開設し、その職種に興味がある求職者のみを集めます。訪問者は、自分が働きたい仕事を紹介してくれる人材派遣会社を簡単に見つけることができます。

    自社にとっては自社の派遣業務や環境に合った求職者を読者として囲い込み、最終的に採用につながりやすくなります。

    求職者集客の効率性を高める

    求職者集客には「効率」も重要です。効率性を高めるには、前述の通り「CPA(顧客獲得単価)」の算出と管理が有効です。

    たとえば集客チャネルが以下の3つだとします。

    ・Indeed:CVRは高いがCPC(クリック単価)が高い
    ・オウンドメディア:CVRは低いが運営にかかる費用が安い
    ・スカウトメール:リストの品質は最も高いが返信率が低い

    この場合、チャネルごとのCVRとCPA(顧客獲得単価)を算出。基本的には、もっとも安価に顧客を獲得できているチャネルにリソースを投下。それ以外のチャネルは1名の社員、もしくはフリーランスに兼務させるなどかけるリソースを絞り込むと良いでしょう。

    派遣募集におすすめの求人メディア

    派遣社員の募集におすすめの求人メディアの例を3つご紹介します。

    Indeed

    Indeedは全世界で2.5億ユニークビジター、日本国内でも4000万以上訪問される求人検索エンジンです。人材派遣会社や人材紹介会社はIndeed内に運用型広告を出稿し、クリック課金型の求人広告を掲載出来ます。

    画像引用元:Indeed

    Indeedの最大の利点は「ユーザー数が多い」「仕事を探すという明確な意思を持ったユーザーのみにアプローチできる」こと。

    「転職」以外のニーズを抱えたユーザーが多いGoogleのリスティング広告やSNS広告と比較して、求人案件への応募率が高くなりやすいです。運用型広告のノウハウが社内にあれば、適切な管理によってCPAを一定に保ちつつ、効率的に求職者集客ができるでしょう。

    リクナビ派遣

    リクナビ派遣は派遣に特化した求人サイト。ユーザー数の75%が女性で、掲載職種のおよそ半数はオフィスワーク・事務。基本的には事務職の女性の獲得に強みを持つ派遣求人サイトと言えるでしょう。

    求人広告の納品から掲載までのスパンが早い点も長所であり、スピーディーに求人を出し入れしたい企業にもおすすめです。

    タウンワーク

    タウンワークはリクルートが発行する求人情報誌及び求人サイト。駅やコンビニのラックで発行されるフリーペーパーという特性から、エリア別の求人に強みを持ちます。主婦やフリーター、シニア層をターゲットとした求職者集客に向いています。勤務地に近いエリアに住む層に派遣求人を出したい際に、2023年現在でも非常に有効な選択肢です。

    派遣募集の応募率を上げる求人原稿作成ポイント

    派遣求人への応募率を上げる際の原稿作成のポイントは3つです。

    「自分でもこの仕事はできそう」と思わせる文言を使う

    「難しそうな仕事」の派遣求人には、応募が集まりづらいです。求職者に対して「仕事の責任が重そう」「残業が多くなりそう」といった印象を与えやすく、働き方の自由度を求める傾向が強い派遣労働者に敬遠されやすいためです。

    仕事内容をできるだけ細分化し、分かりやすく記載したうえで、なおかつ「マニュアル完備」「研修期間有り」といった要素を打ち出すといいでしょう。

    「どんな人が働いているか」を必ず記載する

    応募する側にとっては「その現場でどんな人が働いているか」も重要な情報です。オフィスの様子や社員、派遣スタッフのプロフィールや人柄を紹介しつつ、写真もできるだけ掲載すると良いでしょう。

    検索キーワードを意識する

    応募する側がどんな検索キーワードで派遣求人を検索し、その案件を閲覧するか、一連の流れも意識しましょう。たとえば以下のような条件は、できるだけ積極的にタイトルにも盛り込むと良いでしょう。

    ・月収:月収40万円以上も可など
    ・女性が働きやすい環境か:時短勤務可など
    ・リモート勤務が可能か
    ・福利厚生:社食利用可など

    まとめ

    本記事では、求人広告の基礎知識や大手との差別化戦略をご紹介しました。求人サイトや求人検索エンジン、オウンドメディアなどを効果的に活用して、集客力を高めるのがおすすめ。また、求人広告の書き方のコツも参考にして、応募者数を増やしましょう。派遣会社としての強みや個性をアピールすることが大切です。

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